AIに引用される記事タイトルは「数字あり」が有利?生成AI5.9万回答から見えた引用傾向

約6万件のAI回答から、数字入りタイトルと引用率の関係をAIモデル別・プロンプト別に分析

AIに引用される記事タイトルは「数字あり」が有利?生成AI5.9万回答から見えた引用傾向

Optyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォームであり、そこに蓄積されたAI回答ログをもとに、生成AIが回答内で引用するWebページのタイトルに数字が含まれているかどうかで、引用のされやすさに差が出ているのかを分析しました。

本調査では、「おすすめの洗濯機をおしえて!」「ポータブル電源を購入しようと思っています。おすすめを教えて!」「老後の資金について相談できる場所を教えてください」など、購入検討・比較・評判系からその他(情報収集・相談系など)までジャンルの異なる60件のプロンプトを対象に、2025年8月11日から2026年7月8日までに取得されたAI回答59,221件を分析しました。

調査サマリー

引用されたURLのうち、ページタイトルの内容を確認できた「タイトル判定可能URL」は395,396件でした。

このうち、タイトルに半角または全角の数字を含む「数字ありタイトル」は229,066件で57.93%を占め、数字を含まない「数字なしタイトル」166,330件(42.07%)を15.86ポイント上回りました。

回答単位で見ると、数字ありタイトルを1件以上含む回答は分析対象回答59,221件中38,153件(64.42%)にのぼります。

AIモデル別に数字ありタイトルURL率を比べると、最も高いのはClaudeの79.78%、最も低いのはChatGPTの35.53%で、両者の差は44.25ポイントに達しました。

回答の内訳では、数字あり・数字なし両方のタイトルを含む回答が53.75%と最多で、数字なしタイトルのみで構成される回答はわずか4.86%にとどまります。

調査の背景

生成AIの回答は、検索エンジンのように順位付けされたリンク一覧を提示するのではなく、複数のWebページを要約・引用しながら1つの回答として構成します。

このとき、どのようなタイトルのページが引用されやすいのかが分かれば、GEO(生成AI検索エンジン最適化)やLLMO、AIOと呼ばれる施策の具体的な打ち手につながります。

中でも「タイトルに数字を入れる」というのは、記事作成の現場で古くから使われてきたSEO・コンテンツマーケティングの定石のひとつです。

この定石が生成AIの引用行動においても有効に働いているのかを検証するため、Optyino.aiに蓄積されたAI回答ログから、引用URLのタイトルに数字が含まれるかどうかを分類し、引用のされやすさとの関係を分析しました。

主な調査結果

生成AIが引用するタイトルの57.93%に数字が含まれる ― 回答の64.42%が数字入りタイトルを引用

引用されたURL全体542,251件のうち、タイトルの内容が確認できなかった「タイトル不明」(titleが空、またはドメイン名のみが記録されているもの)を除いた395,396件を分母とすると、数字ありタイトルは229,066件で57.93%、数字なしタイトルは166,330件で42.07%でした。

つまり、生成AIが実際に引用しているタイトルのうち約6割は、ランキング形式や件数、年号といった数字を含む形式であることが分かります。

回答単位で見ても、数字ありタイトルを1件以上含む回答は分析対象回答59,221件中38,153件(64.42%)に達し、数字なしタイトルを1件以上含む回答の58.61%を上回りました。

1つの回答の中で複数のページが引用されることを踏まえると、数字ありタイトルのページの方が、回答を構成する引用ソースとして選ばれやすい傾向がうかがえます。

「数字なしタイトルのみ」の回答は4.86%にとどまる ― ほとんどの回答は数字ありタイトルと併存

回答に含まれるタイトル分類の内訳
回答に含まれるタイトル分類の内訳

回答ごとに、数字ありタイトルと数字なしタイトルの含まれ方を排他的に分類すると、数字あり・数字なし両方のタイトルを含む回答が31,834件(53.75%)と過半数を占めました。

回答分類回答数回答率
数字あり・数字なし両方31,83453.75%
数字ありのみ6,31910.67%
数字なしのみ2,8774.86%
タイトル不明のみ12,76321.55%
引用URLなし5,4289.17%

一方、数字なしタイトルのみで構成される回答はわずか2,877件(4.86%)にとどまり、数字ありタイトルのみの回答(6,319件、10.67%)と合わせても、数字ありタイトルが何らかの形で含まれる回答は64%を超えます。

この表から読み取れるのは、「数字なしタイトルだけで構成される回答」がかなりの少数派だという点です。

生成AIが複数ページを引用しながら回答を組み立てる際、数字を含むタイトルのページが少なくとも1件は混ざるケースが大半を占めており、数字なしタイトルのみで押し切れているケースはごく限られていると考えられます。

なお、引用URLを含まない回答も9.17%存在しており、すべての回答が外部ページを引用しているわけではない点にも留意が必要です。

Claudeは約8割、ChatGPTは約4割 ― AIモデルで異なる数字入りタイトルの引用傾向

AIモデル別の数字ありタイトルURL率
AIモデル別の数字ありタイトルURL率

AIモデルごとに数字ありタイトルURL率を比較すると、最も高いのはClaudeの79.78%で、Bing Copilotの72.04%、Perplexityの62.41%が続きます。

モデルタイトル判定可能URL数数字ありタイトルURL率数字ありタイトル回答率
Claude31,05179.78%77.75%
Bing Copilot47,62572.04%98.27%
Perplexity66,54462.41%87.37%
Google AIモード142,00754.50%98.40%
Google AI Overview69,01953.84%96.25%
ChatGPT39,14835.53%71.97%

一方、ChatGPTは35.53%にとどまり、最高値のClaudeとの差は44.25ポイントに達しました。

Google AIモードとGoogle AI Overviewはいずれも53〜55%程度で中位に位置しています。

このモデル間の差は、単純な「良し悪し」ではなく、各モデルが引用元として選びやすいコンテンツの傾向がそもそも異なる可能性を示しています。

特にClaudeやBing Copilotでの露出を重視する場合は数字入りタイトルの効果が大きく出やすい一方、ChatGPTでの露出を重視する場合は数字の有無だけに頼らず、内容の専門性や網羅性といった別の要素も合わせて評価されている可能性があり、モデルを特定した上でタイトル戦略を調整する余地があると考えられます。

なお、GeminiとGrokの2モデルは、タイトル情報が記事タイトルではなくドメイン名の形式で保存される仕様のため、タイトル判定が可能なURLがほぼ存在せず、本比較の対象から除外しています(詳細は注記を参照)。

検討・比較系プロンプトほど数字入りタイトルが引用されやすい ― 上位・下位で63.88ポイントの差

プロンプト内容分類別の数字ありタイトルURL率
プロンプト内容分類別の数字ありタイトルURL率

プロンプトの内容分類別に数字ありタイトルURL率を見ると、「おすすめの洗濯機をおしえて!」(81.55%)や「ノートパソコンを購入しようと思っています。おすすめを教えて!」(82.38%)など、購入検討・比較・評判系のプロンプトの多くは70〜82%台の高い数字ありタイトル率を示しました。

プロンプト例内容分類数字ありタイトルURL率数字ありタイトル回答率
おすすめの洗濯機をおしえて!購入検討・比較・評判81.55%70.02%
ポータブル電源を購入しようと思っています。おすすめを教えて!購入検討・比較・評判76.11%70.35%
おすすめのAIセミナー教えて購入検討・比較・評判80.59%73.95%
ノートパソコンを購入しようと思っています。おすすめを教えて!購入検討・比較・評判82.38%55.45%
おすすめの自動車保険教えて!購入検討・比較・評判80.20%72.19%
老後の資金について相談できる場所を教えてくださいその他(情報収集・相談系など)18.50%42.49%
ラボグロウンダイヤモンドの選び方を教えてその他(情報収集・相談系など)19.25%45.19%
子供が生まれるので、保険などを検討しています。どこで相談できますか?その他(情報収集・相談系など)24.41%47.25%

一方、「老後の資金について相談できる場所を教えてください」(18.50%)や「ラボグロウンダイヤモンドの選び方を教えて」(19.25%)など、その他(情報収集・相談系など)のプロンプトは18〜24%台にとどまり、両者の差は最大63.88ポイントに達します。

この表から、数字入りタイトルの効果はコンテンツのジャンルによって大きく異なることが読み取れます。

「洗濯機」「ノートパソコン」「自動車保険」のように複数の選択肢を比較検討するタイプの質問では、ランキング形式や商品数を示した数字入りタイトルの記事が引用されやすい一方、「老後の資金相談」「保険相談」のように専門家への相談先を探すタイプの質問では、数字の有無よりも相談内容の具体性や信頼性を示すタイトルが評価されている可能性があります。

なお、購入検討・比較・評判系のプロンプトの中には、「おすすめのECサイト作成サービスを教えて」のように数字ありタイトルURL率が70%台前半にとどまる例もあり、同じ分類内でも数字入りタイトルの効果には幅があります。

調査からわかる考察

今回の調査結果を総合すると、数字入りタイトルの効果はコンテンツのジャンルによって大きく異なります。

購入検討・比較・評判系のプロンプトでは数字ありタイトルURL率が70〜82%台に達しており、「◯選」「TOP◯」「◯年版」といった数字を含むタイトル形式が引用獲得に有効と考えられます。

一方、老後の資金相談や保険相談のような相談系のジャンルでは数字ありタイトル率が18〜24%程度にとどまり、数字による最適化よりも相談内容の専門性・具体性を伝える表現の方が引用に結びついている可能性があります。

新規制作やリライトの優先順位としては、まず購入検討・比較系の記事から数字を盛り込んだタイトルへの見直しに着手するのが現実的です。

また、AIモデル別ではClaudeが79.78%、ChatGPTが35.53%と44.25ポイントの差があり、ターゲットユーザーが主に利用するAIサービスによってタイトルに数字を入れる効果は変わってくると考えられます。

GEO施策を単一の「生成AI」向けに一律設計するのではなく、少なくともClaude・Bing Copilot向けとChatGPT向けとで対策することが有効だと考えられます。

調査概要

  • 調査主体: Optyino.ai
  • 調査対象: Optyino.aiに蓄積されたAI回答ログ(回答の取得ステータスが正常に完了したデータのみ)
  • 調査期間: 2025年8月11日〜2026年7月8日
  • 対象プロンプト: 60件(購入検討・比較・評判系47件、その他(情報収集・相談系など)10件、B2Bサービス・ツール系2件、情報収集・ハウツー系1件)
  • 分析対象回答数: 59,221件
  • 抽出引用URL数: 595,447件
  • 集計対象URL数(同一回答内の重複除外後): 542,251件
  • タイトル判定可能URL数: 395,396件

注記

※タイトルの数字有無の判定は、引用データに含まれるページタイトル情報をもとに、半角数字(0-9)または全角数字(0-9)が含まれるかどうかで行っています。

※タイトル情報が取得できなかった場合、またはページタイトルではなくドメイン名のみが記録されていた場合は「タイトル不明」に分類し、数字あり・数字なしの比較対象からは除外しています。

※Gemini・Grokの2モデルは、タイトル情報が記事タイトルではなくドメイン名の形式で保存される仕様のため、タイトル判定が可能なURLがほとんど存在しませんでした。そのため、AIモデル別の比較対象からは除外しています。

※同一の回答内で同じURLが複数回引用されている場合は1件として集計しています。異なる回答をまたいで同じURLが引用された場合は、それぞれの回答内での引用として個別にカウントしています。

※本文中の「その他(情報収集・相談系など)」という分類は、元データの内容分類「その他」に対応するものです。元データには件数1件の「情報収集・ハウツー」という別区分も存在しますが、本文中の「その他(情報収集・相談系など)」にはこれを含みません。

※本文中の「ChatGPT」「Claude」「Bing Copilot」「Perplexity」「Google AIモード」「Google AI Overview」「Gemini」「Grok」は、分析上ではそれぞれ「gpt-5.2」「claude-sonnet-4-5」「bing-copilot」「sonar-pro」「google-ai-mode」「google-ai-overview」「gemini-2.5-flash」「grok-4」というモデル・回答形式のデータに対応します。

※調査期間は、AI回答が実行された日時をもとに算出しています。

※分析対象は、回答の取得ステータスが正常に完了したデータのみに限定しています。

※本記事の内容は情報収集・分析を実施した時点のものであり、公開時点では状況が変化している、または情報が古くなっている可能性があります。

※本調査は生成AIのAPI等を通じて取得した回答データを分析したものであり、実際のユーザー体験・検索結果とは異なる場合があります。

※数値は調査時点のものであり、AIモデルのアップデート等により変動する可能性があります。

Optyino.aiとは

Optyino.ai サービス画面
Optyino.ai サービス画面

AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツール。

ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。

表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

会社概要

  • 会社名: 株式会社Wallabee
  • 所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
  • 事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援
  • サービス: https://optyino.ai/
  • URL: https://wallabee.co.jp/