AIによる記事作成はペナルティになる?順位が伸びた事例と落ちた事例で解説

AIによる記事作成はペナルティになるのか。検索順位が伸びた事例と落ちた事例を比較し、公開前後に確認することを解説します。ライター0人で制作を自動化する際に、費用・公開本数・社内工数を改善するためのポイントも紹介します。

  1. AI記事にも上位表示の実例があるAIで作成した記事の順位が伸びた例も、公開後に落ちた例もあります。制作方法に加え、掲載先や公開後の運用を含めて結果を見る必要があります。
  2. 順位低下とペナルティは分けて調べる順位が落ちたことだけでは、AIを使ったためにペナルティを受けたとは判断できません。手動対策の通知、インデックス状況、対象ページや検索語の変化を確認します。
  3. 自動化には確認と修正の工程も含める執筆をAIに任せても、調査・確認・入稿が滞れば公開本数は増えません。原稿が完成して公開されるまで、どこに作業や待ち時間が残るかを確かめます。
  4. 費用削減と公開本数の増加を別々に測るライター代が下がることには効果があります。ただし、増産も目的なら、総コストとともに公開本数・社内工数・公開後の検索成果を確認する必要があります。

まだ売上に直接的な変化が出ていなくても、購入に至るまでの選び方に、AIはすでに大きな影響を与えています。候補を探すときや、最後の一社を決めるときにも、AIの回答が比較や判断の材料になっています。

SNSが普及したときと同じように、数字が動くのを待ってからでは、変化への対応が遅れてしまいます。

Optyinoなら、まずは気軽に、自社がAIにどう紹介され、競合とどう比較されているかなどを無料で確認できます。

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森下 浩志
監修者森下 浩志Wallabee 代表

早稲田大学基幹理工学部出身。在学中よりマーケティングに従事し、月間100万PV超のWebメディア運営等の実績を持つ。2023年に株式会社Wallabeeを創業し、AIメディア事業を成長・譲渡した後、現在はAI検索最適化(GEO)領域に特化したプロダクトを開発。“AIに選ばれるブランドになる”ための新しいマーケティングの研究・実践に取り組んでいる。

「AIで記事を作るとペナルティを受けるのでは」と不安になる一方で、AIを使った記事が検索上位に表示される例もあります。判断したいのは、自社の作り方で検索流入を得られるか、制作を自動化して成果を増やせるかという点でしょう。

本記事では、順位が伸びた事例と落ちた事例を比較し、記事の制作・公開で確認することを整理します。ライター0人の体制へ移行するときに、確認や修正で作業が止まり、公開本数が増えない問題も扱います。

AIによる記事作成はペナルティになる?

AIを使ったという事実だけでペナルティになるとはいえません。実際に検索上位へ伸びた記事がある一方、公開後に順位を落とした記事もあり、自社の制作方法を結果と照らして判断する必要があります。

Googleのガイドラインでも、適切なAI利用は認められています。ただし、検索順位の操作を主目的に、読者への価値が乏しいページを大量に生成する行為はスパムポリシーの対象です。

また、順位低下のすべてがペナルティではありません。手動対策ならSearch Consoleに通知されますが、通知がなくても、自動システムによるスパムへの対応や、検索意図とのずれ、技術的な問題などで表示が減る場合があります。

参照元:

AI記事の順位が伸びた事例と落ちた事例

AI記事の事例比較。既存ブログの記事は30位から1位へ、新規20サイトでは上位100位のページ割合が28%から3%へ変化。掲載先と制作条件が異なるため編集だけの効果は断定できない。

SEOツールを提供するSE Rankingが公開した2つの検証を見てみましょう。2024年に制作を始めた実験で、次のように掲載先と制作条件が異なります。

比較項目順位が伸びた記事を含む検証順位が落ちたサイト群の検証
掲載先と規模既存の自社ブログに6記事新規20サイトに計2,000記事
制作方法構成などを指定して生成し人が編集追加指示・編集なしで生成
公開時期2024年6〜9月2024年11月5〜6日
公開後の条件既存ブログで順位を観測更新や被リンク獲得をせず観測

条件が複数異なるため、人が編集したことだけで結果の差を説明できる比較ではありません。それぞれの事例から、自社の運用へ持ち帰れる判断を考えます。

既存サイトで検索1位を獲得した事例

「ダッシュボードとレポートの違い」を扱った記事は、2024年7月末の30位から2025年7月末には1位へ上がっています。生成前に想定読者や構成を指定し、公開前に人が内容を編集した記事です。

同じ検証の6記事のうち、2025年7月末に10位以内だったのは3記事でした。AIを使っていても上位を獲得できる一方、同じ制作方法ですべての記事が伸びたわけではありません。

自社で参考にするなら、テーマを選んだ理由、AIに渡す材料、編集で直す内容まで具体化しましょう。成功した1本の生成方法をまねるだけでは、自社の読者が必要とする答えを用意できるかまでは確かめられません。

参照元:

新規サイトへの大量公開後に順位が落ちた事例

新規サイト群では、公開から約3か月で、上位100位に入るページの割合が28%から3%へ低下しました。16か月の観測でも大幅な回復は報告されていません。

この検証だけでは、AIへのペナルティが下落の原因だったとは判断できません。実務上の教訓は、公開直後に検索へ表示されたことだけで増産を決めず、流入が続くかを確かめることです。

たとえば、試した記事が検索に出始めた段階で別テーマへ一気に展開すると、先に公開した記事の不足を次の記事にも引き継ぐ可能性があります。順位と流入の推移を見ながら、内容の改善と公開規模を判断しましょう。

参照元:

事例を踏まえたAI記事作成の3つのポイント

AI記事の制作で確認する3つのポイント。作成前に自社の材料をそろえ、公開前に事実と説明を確かめ、公開後の順位・流入・問い合わせを見て改善する。

上位表示の事例を自社で生かすには、生成の方法に加えて、記事の材料と公開後の運用を考えます。ここでは、作成前・公開前・公開後の3段階で取り組むことを整理します。

① 作成前に自社の経験やデータを用意する

AIへ執筆を依頼する前に、読者の判断に役立つ自社の経験やデータを用意します。たとえば「AI記事制作の費用」というテーマなら、実際に何へ時間とお金がかかったかを説明できる材料が役立ちます。

用意する材料の例記事で答えられる疑問
1本の制作で発生した作業と所要時間執筆以外にどれだけ手間がかかるか
原稿の修正履歴AIに任せても人の判断が残ったのはどこか
問い合わせや商談で受けた質問導入前に何を確認しておくべきか

材料は、記事が答える疑問に合うものを選びます。自社の実測がない部分は外部資料で補えますが、外部の事例と自社の経験が混ざらないように書き分けることも必要です。

② 公開前に事実と説明の不足を確認する

公開前には、事実の正確さと読者の疑問への答えを確認します。文法や表記を整えるだけでなく、読者が判断するために必要な条件まで説明できているかを見ます。

公開前に確認すること

  • 数値や仕様を元の資料と照合できる出典の有無に加え、対象・時期・条件まで一致しているかを確認します。
  • タイトルで約束した疑問に本文が答えている
  • 経験や評価を事実のように作り足していない
  • 既存記事と役割が重なっていない同じ疑問への似た回答なら、新規公開にするか既存記事へまとめるかを検討します。

たとえば「導入すると作業時間が半減します」と書くなら、対象となる工程と測定条件が必要です。執筆時間だけの短縮を、記事の完成までにかかる時間の短縮として説明しないようにしましょう。

記事の企画から執筆・改善までの進め方は、次の記事でも詳しく解説しています。

③ 公開後の成果を見て記事を増やすか判断する

公開後は、記事ごとの順位と流入を継続して確認し、次の制作へ反映します。どの記事も同じ結果になるとは限らないため、伸びた記事と伸びていない記事を分けて見ると改善箇所を探しやすくなります。

  • 狙った検索語で表示されているか
  • 表示回数が増えた後もクリックにつながっているか
  • 読者が知りたい内容と本文にずれがないか
  • 記事を入口に問い合わせなどの成果が生まれているか

検索順位や流入を比べるときは、対象ページ・検索語・期間などの条件をそろえます。特定の成功記事の数字だけを見て全体の公開本数を増やさず、成果が続くテーマと、調査や修正が必要なテーマを分けて進めましょう。

ライター0人でAI記事制作の自動化を導入するときのポイント

ライター0人の制作体制をつくる4つのポイント。滞る工程の発見、情報と基準の共有、確認と修正、導入効果の測定。下書き月100本でも確認が20本なら公開も20本という仮例。

ライターを0人にしても、企画・調査・確認・入稿・更新という仕事は残ります。これらを含めて制作の流れを整えることが、自動化を導入する際の課題です。

「ライター代は減ったのに記事数は変わらない」という状態は、費用削減にはなっても、増産という目的は達成できていません。どの工程が公開本数を制限しているかを確認し、導入する仕組みと効果の測り方を決めましょう。

① 企画から更新まで自動化の範囲を決める

公開本数を増やすには、作業が滞る工程まで自動化の対象に含めます。まず、企画・調査・執筆・確認・入稿・更新について、処理できる本数と担当者の作業時間を並べます。

以下は、執筆だけをAIへ置き換えた場合の説明用の仮例です。

月ごとの作業量導入前執筆だけをAIに置き換えた後
作成する下書き20本100本
確認・入稿を完了できる本数20本20本
公開できる記事20本20本

この場合、下書きが5倍になっても公開本数は増えません。確認・入稿の処理量が変わらないまま生成を続けると、未公開の原稿が積み上がります。

出典探しが長いなら根拠と原稿を一緒に提出する工程へ、修正が多いなら調査や執筆の条件へ、転記が長いなら原稿管理と入稿の連携へ手を入れます。時間がかかっている作業に合わせて自動化の範囲を広げると、公開までの処理量を改善しやすくなります。

② 自社の情報と編集基準をAIが参照できる形にする

ライターや編集者が毎回補っていた情報を共通の資料として引き継ぎます。AIに渡る情報が足りないままでは、生成後に同じ説明や修正を繰り返すことになります。

  • 商品情報や料金・仕様は、最新の情報を確認する資料と更新元を決める
  • 編集基準は、読者に答える範囲・出典の扱い・文体の見本をまとめる
  • 繰り返す修正は、問題のあった例と直した理由を残す

たとえば、毎回「料金に初期費用も加えて」と指摘しているなら、料金比較で使う資料と比較項目を共通の手順に反映します。一つの原稿を直すときに、次の記事でも同じ手戻りが発生しないようにすることが、継続的な工数削減につながります。

資料の更新担当も決めておきましょう。AIが参照する商品情報が古いままでは、原稿を生成するたびに人が最新情報へ直す作業が残ります。

③ 品質確認と修正も自動化の工程に含める

確認で見つけた問題を原稿へ直すところまで一つの工程にします。指摘だけをAIから受け取り、人が修正文を貼り直す形では、記事が増えるほど受け渡しの作業も増えます。

確認と修正をつなげる制作の流れ

  1. 原稿と根拠をそろえる参照した資料と該当箇所を、確認時にもたどれる状態で残します。
  2. 事実と説明を確認する元資料との不一致や、読者の疑問への回答不足を確認します。
  3. 修正を原稿へ反映する確認できた内容で本文と表を直し、関係する箇所の整合も確かめます。
  4. 未解決の判断を担当者へ渡す追加の情報や判断が必要な場合は、原稿・確認済みの根拠・未解決の点をまとめます。

確認も自動化する場合は、試験運用で完成した原稿を実際に読み、どんな誤りや不足を見落としたかを検証します。修正が繰り返される箇所は、前工程の資料や指示へ戻して改善します。

調査から原稿の確認・修正までAIへ依頼する具体的な進め方は、次の記事で紹介しています。

④ 修正や保守を含めた総コストを確かめる

導入効果は、総コスト・公開本数・社内工数・検索成果を分けて確認します。ライターへの支払いが減っても、担当者の修正時間や仕組みの保守費用が増えれば、想定したほどの効果が出ない場合があります。

確認する項目導入前後で比べる内容
総コストライターなどの外注費・AIやツールの利用料・社内作業の人件費
公開本数同じ品質基準で完成し実際に公開できた記事数
社内工数調査・確認・修正・入稿・情報更新・保守にかかった時間
検索成果公開からの経過期間をそろえた記事の順位・流入・問い合わせなど

同じ品質の記事を同じ本数、より少ない総コストで作れるなら、1本あたりの制作費は下がっています。一方、月20本を40本へ増やすことが目的なら、下書き数が増えただけでは達成といえません。

試験運用では、執筆依頼から公開までを通して実行し、作業時間と確認待ちの時間を記録します。初期設定に一度だけかかる費用と、毎月かかる運用費を分けて比較すると、継続した場合の採算も考えやすくなります。

導入前には「社内工数を月○時間以内に収めて○本公開する」など、費用と制作量の目標を一緒に決めておきましょう。運用後にどこが足りないかを判断し、次に改善する工程を選べます。

よくある質問

AI記事の判定や書き直し、順位が落ちた場合の対応について補足します。

AI判定ツールの結果はペナルティに関係しますか?

外部のAI判定ツールのスコアからGoogleのペナルティは判断できません。AI判定ツールは文章の特徴から制作方法を推定するもので、誤判定もあります。

Ahrefsが検索上位から抽出した60万ページを調べたところ、AI生成と判定された文章も含まれていました。ただし、これは検出器による分類であり、各記事の制作履歴を確認した結果ではありません。

公開判断には、事実の正確さ・読者への回答・既存記事との違いを使いましょう。AI判定の数値だけで、順位低下の原因や記事の有用性までは確定できません。

参照元:

人が書き直せばペナルティを防げますか?

人が書き直したという事実だけではペナルティを防げません。Googleのスパムポリシーでは、検索順位の操作を主目的に価値の乏しいページを大量に生成する行為は、制作手段を問わず対象になります。

編集するなら、誤った情報を直すことや、判断に必要な条件を加えることに取り組みます。たとえば「このツールで制作費が下がる」という記述に、利用料・修正工数・対象業務を補うと、読者が自社の場合を考えやすくなります。

言い回しの変更だけで終わらせず、内容がどう役立つようになったかを確認してください。

参照元:

AI記事の順位が落ちたら何を確認すべきですか?

影響が出たページと検索語を絞り原因に合わせて対応します。まず、いつから何が変わったかを確認し、次のように調べます。

確認すること調べる内容と次の対応
手動対策の通知Search Consoleで通知の有無と対象を確認し、指摘内容に対応する
インデックス状況対象ページが登録されているか、公開設定やサーバーに問題がないかを確認する
影響を受けた範囲特定の記事・検索語だけか、サイト全体かを分けて見る
検索結果と本文の違い上位ページが答えている疑問や情報の新しさと、現在の本文を比較する
検索需要の変化季節性や関心の変化で検索自体が減っていないかを調べる

手動対策がなければすべて問題ない、という判断もできません。公開設定の問題は設定を直し、内容の不足は調査や編集で補うというように、確認できた原因に対応を合わせましょう。

参照元:

AI記事は公開後の成果まで確かめよう

AIによる記事作成は公開後の成果まで含めて判断しましょう。事例の制作条件と自社の条件を比べ、原稿の材料・確認方法・公開後の改善へ反映します。

ライター0人の制作体制を目指すなら、まず少数の記事を企画から公開まで通して制作し、どの工程で作業や待ち時間が残るかを確かめてください。その結果を使い、参照資料や制作手順を改善します。

費用を減らせたか、公開本数を増やせたか、検索成果につながったかを確認すると、次に自動化する工程や、記事を増やすタイミングを判断できます。

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