AIが最も紹介する美容ブランドは?ブランド出現率94.39%の実態

ブランドの言及率やAIモデル別の違い、引用サイトとの関係を分析

AIが最も紹介する美容ブランドは?ブランド出現率94.39%の実態

Optyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォームであり、そこに蓄積されたAI回答ログをもとに、美容・コスメ業界における生成AI回答でのブランド言及・引用の傾向を分析しました。

本調査では、「おすすめの日焼け止めをおしえて!」「おすすめのシャンプーをおしえて!」「敏感肌の男性です。おすすめの化粧水教えて」など、日焼け止め・スキンケア・ヘアケア・メンズコスメ・ハンドクリームといった美容・コスメ領域のプロンプト11件を対象に、2026年4月21日から2026年7月10日までに取得されたAI回答11,111件を分析しました。

調査サマリー

分析対象となった美容・コスメ関連のAI回答11,111件のうち、94.39%にあたる10,488件で具体的なブランド名が検出されました。

検出されたブランドは全部で99種類にのぼります。

最も多く検出されたのはSHISEIDO/資生堂で3,628回答・32.65%、僅差でCurel/キュレル(3,613回答・32.52%)、ANESSA/アネッサ(3,448回答・31.03%)が続き、上位3ブランドの差はわずか1.62%にとどまりました。

AIモデル別に見ると、資生堂を最多ブランドとして挙げたのはCopilot・Google AIモード・Perplexityの3モデルにとどまり、Geminiはキュレル、ChatGPTとClaudeはアネッサ、Google AI Overviewはニベア、Grokはビオレをそれぞれ最多として挙げるなど、モデルによって結果が大きく異なりました。

ブランド名が回答本文に登場する割合(ブランド出現回答率)もGoogle AI Overviewの99.90%からClaudeの86.42%まで13.48%の差があり、さらに回答本文にブランド名が登場する割合が94.39%と高い一方、引用元URLの中でブランド関連のドメインを確認できた割合はわずか2.06%にとどまり、両者の間には大きな差が見られました。

調査の背景

美容・コスメ商品は購入前に第三者の評価や口コミを参考にする傾向が強く、従来の検索エンジンだけでなく、生成AIに「おすすめを教えて」と尋ねるユーザーも増えていると考えられます。

GEO(Generative Engine Optimization)やLLMO、AIOと呼ばれる施策に取り組む美容・コスメブランドにとって、生成AIの回答の中で自社ブランドがどの程度、どのモデルで言及されているかを把握することは、施策の優先順位を判断するうえで重要な材料になります。

しかし、ブランド名が回答本文に登場することと、そのブランドの公式サイトが引用元として選ばれることは本来別の指標であり、両者を混同すると実態を見誤る可能性があります。

そこで本調査では、日焼け止め・スキンケア・ヘアケア・メンズコスメ・ハンドクリームといった美容・コスメ領域のプロンプトに対するAI回答を対象に、「ブランド別の出現状況」「AIモデル別の傾向」「カテゴリ別の傾向」「引用URLにおけるブランド関連性」の4つの切り口から分析しました。

主な調査結果

美容・コスメ回答の94.39%にブランド名が登場、首位はSHISEIDO/資生堂で32.65%

美容・コスメブランドの回答出現率ランキング
美容・コスメブランドの回答出現率ランキング

分析対象11,111件のうち10,488件、94.39%の回答で具体的なブランド名が検出されました。

順位ブランドカテゴリ回答出現数シェア
1SHISEIDO/資生堂総合コスメ3,628件32.65%
2Curel/キュレルスキンケア3,613件32.52%
3ANESSA/アネッサ日焼け止め3,448件31.03%
4Biore/ビオレ日焼け止め・スキンケア3,280件29.52%
5ORBIS/オルビススキンケア2,768件24.91%
6NIVEA/ニベアスキンケア・ハンドクリーム2,342件21.08%
7MINON/ミノンスキンケア2,311件20.80%
8La Roche-Posay/ラロッシュポゼスキンケア2,069件18.62%
9MUJI/無印良品スキンケア1,912件17.21%
10UNO/ウーノメンズコスメ1,537件13.83%
11Skin Aqua/スキンアクア日焼け止め1,465件13.19%
12ALLIE/アリィー日焼け止め1,288件11.59%
13CLEAR/クリアヘアケア1,221件10.99%
14SHISEIDO MENメンズコスメ1,086件9.77%

上位4ブランドは32.65%から29.52%までの間に収まっており、シェアの差は最大でも3.13%と僅差で並んでいます。

一方、5位のORBIS/オルビス(24.91%)との間には4.61%の差があり、上位4ブランドが頭一つ抜けている構図が見えます。

上位14ブランドの内訳を見ると、Curel/キュレル・ORBIS/オルビス・MINON/ミノン・La Roche-Posay/ラロッシュポゼ・MUJI/無印良品の5ブランドがスキンケアに分類されており、単一カテゴリの中では最も多くのブランドがランクインしています。

16位以降でもBULK HOMME/バルクオム(8.80%)、COSME DECORTE/コスメデコルテ(8.60%)など僅差の展開が続いており、上位15〜20位圏でも競争は続いていると考えられます。

最多ブランドはAIモデルによって様変わり、Geminiは「キュレル」、ChatGPT・Claudeは「アネッサ」

AIモデル別のブランド出現率と最多出現ブランド
AIモデル別のブランド出現率と最多出現ブランド

資生堂を最多ブランドとして挙げたモデルはCopilot・Google AIモード・Perplexityの3モデルで、8モデル中37.5%にとどまりました。

AIモデル回答数ブランド出現回答率検出ブランド数最多出現ブランド
Google AI Overview987件99.90%96種NIVEA/ニベア
Grok842件99.29%86種Biore/ビオレ
Google AIモード1,839件98.53%94種SHISEIDO/資生堂
Copilot543件97.42%81種SHISEIDO/資生堂
Perplexity1,491件97.05%95種SHISEIDO/資生堂
Gemini2,092件94.26%95種Curel/キュレル
ChatGPT1,778件88.64%84種ANESSA/アネッサ
Claude1,539件86.42%71種ANESSA/アネッサ

残る5モデル(62.5%)は資生堂以外のブランドを最多として挙げており、GeminiはCurel/キュレル、ChatGPTとClaudeはANESSA/アネッサ、Google AI Overviewはニベア、Grokはビオレをそれぞれ最も多く言及しています。

ブランド出現回答率も最高がGoogle AI Overviewの99.90%、最低がClaudeの86.42%で、13.48%の差がありました。

検出ブランド数もGoogle AI Overviewの96種に対しClaudeは71種と最も少なく、Claudeは回答数1,539件とCopilotの543件より多いにもかかわらず、検出されたブランドの種類はCopilotの81種より少なくなっています。

この結果から、Claudeの回答は他モデルに比べて特定の少数ブランドへの言及に偏る傾向がある可能性があり、幅広いブランドでの露出を狙う場合はモデルごとの傾向差を踏まえた検証が必要だと考えられます。

スキンケアはブランド出現シェア157.09%と突出、1回答に複数ブランドが登場する激戦カテゴリ

14のカテゴリのうち、スキンケアはブランド数20・シェア合計157.09%で全カテゴリ中突出して高い数値でした。

シェア合計が100%を超えるのは、1つの回答内に複数ブランドが同時に言及されるケースが多いことを意味しています。

分析対象の全回答11,111件を通じて見ると、スキンケアブランドは1回答あたり平均1.5件を超えるペースで言及されている計算になります。

次いでヘアケアが80.87%、日焼け止めが60.88%、メンズコスメが58.10%と続き、これらのカテゴリも複数ブランドの同時言及が起きやすい傾向にあります。

一方、韓国コスメは1.45%、メイクは2.46%、プチプラコスメは5.89%と低く、こうしたカテゴリでは1回答の中で特定の1〜2ブランドに絞って言及される傾向が強いと考えられます。

スキンケアと日焼け止めは前掲のブランドランキングでも上位14ブランドの半数以上を占めており、カテゴリ単位で見ても個別ブランド単位で見ても、この2カテゴリが美容・コスメ領域の生成AI回答における中心的な話題になっていると考えられます。

本文での言及率94.39%に対し、引用URLでブランド関連ドメインを確認できたのはわずか2.06%

回答本文でのブランド出現率と引用URLでのブランド関連率
回答本文でのブランド出現率と引用URLでのブランド関連率

回答本文にブランド名が登場する割合は94.39%である一方、引用URLの中でブランド関連のドメインと確認できた割合はわずか2.06%にとどまりました。

分析対象の回答から集めた引用URLは重複を除いて101,872件あり、このうちURLやリンク先のタイトルからブランド名または公式ドメインを確認できたのは2,094件でした。

上位に引用されたドメインの中には資生堂の公式サイトであるshiseido.co.jpも含まれていましたが、そのシェアは1.49%にとどまり、比較・ランキング系や口コミ系のメディアサイトが引用元の大部分を占めていました。

つまり生成AIは回答本文でブランド名を頻繁に挙げる一方、引用元としては比較サイトやメディアサイトを参照する比率が圧倒的に高く、「本文で言及されること」と「引用元として選ばれること」は別の指標だと考えられます。

ブランドの認知・言及を増やすだけでなく、比較・ランキング記事やメディアサイトに自社ブランドの情報が正確に掲載される状態を作ることが、引用面での露出を高めるうえで重要だと考えられます。

調査からわかる考察

今回の調査からは、生成AIの回答における美容・コスメブランドの露出が、「本文での言及」と「引用元としての選出」という別々の指標で成り立っていることが明らかになりました。

回答本文にブランド名が登場する割合は94.39%と非常に高く、上位ブランドは僅差の激戦を繰り広げている一方、引用URLの中でブランド関連ドメインを確認できた割合は2.06%にとどまっており、ブランド名の言及量を増やすだけでは、引用元としての露出向上には直結しないと考えられます。

また、AIモデル別に見ると資生堂を最多ブランドとして挙げたモデルは8モデル中3モデル(37.5%)にとどまり、Gemini・ChatGPT・Claude・Google AI Overview・Grokはそれぞれ異なるブランドを最も多く挙げていることから、単一のAIモデルでの露出状況だけを見て施策の成否を判断するのは危険だと考えられます。

特にClaudeは検出ブランド数が71種と8モデル中最少で、他モデルより特定ブランドへの言及が偏る可能性があるため、複数モデルを横断したモニタリングが望ましいと考えられます。

これらを踏まえると、美容・コスメブランドがGEO/LLMO対策に取り組む際は、総合的なブランド名の言及量だけでなく、AIモデルごとの傾向差や、比較・ランキング系メディアでの掲載状況を継続的に確認することが有効な打ち手になると考えられます。

調査概要

  • 調査主体: Optyino.ai
  • 調査対象: Optyino.ai上に蓄積されたAI回答ログ(美容・コスメ関連プロンプト)
  • 調査期間: 2026年4月21日〜2026年7月10日
  • 対象プロンプト数: 11件
  • プロンプトの傾向: 日焼け止め4件、スキンケア2件、ヘアケア2件、メンズコスメ2件、ハンドクリーム1件(プロテイン・サプリ・化粧品物流・輸入などのB2B寄りのプロンプトは対象外)
  • 分析対象回答数: 11,111件
  • ブランド出現回答数: 10,488件(94.39%)
  • 検出ブランド数: 99種
  • 集計対象引用URL数: 101,872件(同一回答内の重複URLを除外後)
  • 対象AIモデル: ChatGPT、Claude、Gemini、Grok、Perplexity、Copilot、Google AIモード、Google AI Overviewの8モデル
  • 主な分析指標: ブランド別出現数・シェア、カテゴリ別出現シェア、AIモデル別のブランド出現回答率・最多出現ブランド、引用URLにおけるブランド関連率

注記

※本分析は美容・コスメ系の11件のプロンプトのみを対象としており、プロテイン・サプリ・ダイエット食品・化粧品の物流や輸入といったB2B寄りのプロンプトは対象外です。

※ブランドランキングは、回答本文にブランド名が出現した回答数を主な指標にしています。1つの回答に複数ブランドが登場する場合はそれぞれのブランドの出現として加算するため、ブランド別・カテゴリ別のシェアの合計は100%を超える場合があります。

※ブランド名の検出は辞書ベースで行っており、略称・英字表記・日本語表記のゆれをできる限り吸収していますが、辞書に登録されていないブランドや表記のゆれは検出されない場合があります。

※ブランドランキングの表では、辞書で個別のブランド名まで特定できなかった検出(該当回答の12.39%)を除外して掲載しています。

※引用URLにおけるブランド関連率は、URLやリンク先のタイトルからブランド名または公式ドメインを確認できたものを補助的な指標として集計しています。同一回答内で同じURLが複数箇所に登場する場合は、集計対象の引用URL数において1件に重複除外しています。

※Geminiなど一部のAIモデルでは、引用URLがリダイレクト形式で出力される場合があります。この場合はリンク先のタイトルに含まれる実際のドメイン名を判定の補助情報として使用しています。

※本文中の「Copilot」「Claude」「Gemini」「Google AIモード」「Google AI Overview」「ChatGPT」「Grok」「Perplexity」は、分析上ではそれぞれ「bing-copilot」「claude-sonnet-4-5」「gemini-2.5-flash」「google-ai-mode」「google-ai-overview」「gpt-5.2」「grok-4」「sonar-pro」というモデルのデータに対応します。

※本記事の内容は情報収集・分析を実施した時点のものであり、公開時点では状況が変化している、または情報が古くなっている可能性があります。

※本調査は生成AIのAPI等を通じて取得した回答データを分析したものであり、実際のユーザー体験・検索結果とは異なる場合があります。

※数値は調査時点のものであり、AIモデルのアップデート等により変動する可能性があります。

Optyino.aiとは

AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツール。

ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。

表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

会社概要

  • 会社名: 株式会社Wallabee
  • 所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
  • 事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援
  • サービス: https://optyino.ai
  • URL: https://wallabee.co.jp/
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