AIが最もおすすめする家電ブランドは?パナソニック51.08%の実態

家電・ガジェット40,930件のAI回答から、ブランドの出現傾向を分析

AIが最もおすすめする家電ブランドは?パナソニック51.08%の実態

Optyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォームであり、そこに蓄積されたAI回答ログをもとに、家電・ガジェット領域における生成AIのブランド推奨傾向を分析しました。

本調査では、「おすすめの洗濯機をおしえて!」「スマホを購入しようと思っています。おすすめを教えて!」「おすすめのゲーミングPCをおしえて!」など、生活家電・季節家電・PC・小型家電・電源ガジェットなど幅広いカテゴリを対象としたプロンプト34件を対象に、2026年4月21日から2026年7月11日までに取得されたAI回答40,930件を分析しました。

調査サマリー

分析対象となったAI回答40,930件のうち、39,527件(96.57%)で具体的なブランド名が検出され、検出されたブランド数は81にのぼりました。

最も出現回数が多かったブランドは20,905回答(51.08%)に登場し、2位ブランドの14,458回答(35.32%)との差は15.76%でした。

カテゴリ別に見ると、総合家電カテゴリはわずか5ブランドで回答出現シェアの合計が153.12%に達し、複数ブランドが同一回答内で同時に列挙される傾向が強いことがわかりました。

AIモデル別では、Copilot・Claude・Gemini・Google AIモード・Google AI Overview・ChatGPT・Grok・Perplexityの8モデルのうち7モデルで最多出現ブランドが共通していた一方、Copilotのみ異なるブランドが最多となりました。

プロンプト別では、ブランド出現回答率は最高99.84%から最低88.40%まで11.44%の差があり、同じ「購入意向」を示すプロンプトでも対象領域によって生成AIがブランド名を出す積極性に差があることが確認されました。

調査の背景

生成AIが家電・ガジェットの購入相談に回答する機会は増えており、AIがどのブランドを推奨するかは今後のブランド露出やGEO/AIO対策の観点で重要な指標になりつつあります。

一方で、AIの回答に具体的なブランド名がどの程度出現するのか、特定のブランドにどれだけ集中するのか、AIモデルによって推奨ブランドが異なるのかといった実態は十分に可視化されていません。

そこでOptyino.aiに蓄積された家電・ガジェット領域のAI回答ログを用い、ブランドの出現状況をカテゴリ別・AIモデル別・プロンプト別に分析しました。

主な調査結果

生成AIの家電・ガジェット回答、96.6%に具体的ブランド名が登場

40,930件の分析対象回答のうち、39,527件(96.57%)で具体的なブランド名が検出されました。

ここでの「ブランド出現回答率」とは、AI回答の本文中に具体的なブランド名が検出された回答の割合を指します。

検出されたブランド数は81にのぼり、生成AIの家電・ガジェットレコメンドはほぼ必ず特定のブランド名を伴う形で回答されていると考えられます。

残る3.43%はブランド名を含まない一般的なアドバイスや選び方の説明にとどまった回答と考えられ、この層に対しては個別ブランドの露出強化余地がある可能性があります。

最多ブランドは全回答の51%に出現、2位との差は15.76%

ブランド別回答出現シェア
ブランド別回答出現シェア

1位のPanasonic/パナソニックは20,905回答に出現し回答出現シェアは51.08%に達し、2位のSHARP/シャープとの差は15.76%です。

順位ブランド回答出現数回答出現シェア
1Panasonic/パナソニック20,90551.08%
2SHARP/シャープ14,45835.32%
3HITACHI/日立11,93729.16%
4TOSHIBA/東芝9,43023.04%
5IRIS OHYAMA/アイリスオーヤマ7,65118.69%
6Anker6,68116.32%
7Apple6,22315.20%
8Mitsubishi Electric/三菱電機5,94214.52%
9Google/Pixel4,71511.52%
10Philips/フィリップス4,32110.56%
11YAMAZEN/山善3,9639.68%
12パソコン工房/LEVEL∞3,7189.08%
13Dyson/ダイソン3,4848.51%
14SONY/ソニー3,3408.16%
15Braun/ブラウン3,2958.05%

上位15ブランドのうち、1位から4位までをPanasonic/パナソニック、SHARP/シャープ、HITACHI/日立、TOSHIBA/東芝という総合家電メーカーが占めています。

これらのブランドは洗濯機・冷蔵庫・エアコン・電子レンジなど複数の家電カテゴリのプロンプトで共通して名前が挙がりやすく、対象カテゴリの広さがそのまま回答出現数の積み上げにつながっていると考えられます。

一方、5位以下はAnker、Apple、Google/Pixelなど特定の製品領域に強みを持つブランドが並び、8.05%から18.69%の範囲に多数のブランドが密集しています。

1位と2位の差である15.76%と比べ、下位ブランド間の差は小さく、上位1ブランドが突出して多く引用される一方、それ以外は緩やかな差でシェアを分け合う構図になっています。

なお、1件の回答に複数ブランドが出現する場合はそれぞれのブランドに1回答として加算されるため、シェアの合計は100%を超えることがあります。

AIモデル8種中7種で同一ブランドが最多出現、1モデルだけ傾向が異なる

AIモデル別のブランド出現傾向
AIモデル別のブランド出現傾向

8モデルのうち7モデルでPanasonic/パナソニックが最多出現ブランドとなった一方、Copilotのみパソコン工房/LEVEL∞が最多でした。

AIモデルブランド出現回答率検出ブランド数最多出現ブランド
Copilot100.00%73パソコン工房/LEVEL∞
Claude97.19%69Panasonic/パナソニック
Gemini90.89%81Panasonic/パナソニック
Google AIモード98.82%75Panasonic/パナソニック
Google AI Overview98.77%74Panasonic/パナソニック
ChatGPT96.32%72Panasonic/パナソニック
Grok99.97%75Panasonic/パナソニック
Perplexity97.06%77Panasonic/パナソニック

Gemini は検出ブランド数が81と全モデル中最多で、調査全体で検出された81ブランドをほぼ単独でカバーしている計算になります。

一方でCopilotはブランド出現回答率100.00%と全モデル中最も高いものの、検出ブランド数は73と相対的に少なく、特定ブランドへの集中度が高いモデルだと考えられます。

実際、ブランドランキングの詳細データでもパソコン工房/LEVEL∞が最も多く登場するモデルはCopilotとなっており、PC・ゲーミングPC関連の質問でCopilotが特定ブランドを繰り返し挙げる傾向があることがうかがえます。

このようにモデルごとに最多ブランドや検出ブランド数が異なるため、特定のAIモデルだけを見て自社ブランドの露出状況を判断すると、実態と異なる評価をしてしまう可能性があります。

GEO/AIO対策を検討する際は、単一モデルの結果だけでなく複数モデルを横断した確認が推奨されます。

総合家電カテゴリは回答出現シェア153%、複数ブランドが同時に列挙される傾向

総合家電カテゴリはわずか5ブランドで回答出現シェアの合計が153.12%に達しています。

2位の生活家電は9ブランドで48.29%、3位の電源・ガジェットは7ブランドで37.43%、4位のPCは11ブランドで32.10%であり、総合家電はブランド数が少ないにもかかわらずシェアが突出して高くなっています。

総合家電の5ブランドは洗濯機・冷蔵庫・エアコン・電子レンジなど複数の家電カテゴリのプロンプトで共通して上位に挙がるため、回答出現数の合計が対象回答数を上回りシェア153.12%に達したと考えられます。

一方、生活家電は9ブランドとブランド数が多い分、個々のブランドが挙がるプロンプトが分散し、シェアの伸びは48.29%にとどまっています。

このことから、総合家電のように少数の大手ブランドが複数の製品カテゴリを横断して推奨される市場では、1つのカテゴリで露出を得るだけでなく関連カテゴリ全体での認知が評価に影響しやすいと考えられます。

反対に電源・ガジェットや小型家電のようにブランドが分散しているカテゴリでは、特定製品での明確な差別化が相対的に効果を持ちやすい可能性があります。

プロンプト別のブランド出現率、購入意向を示す質問でも88%〜99.8%まで差

プロンプト別のブランド出現回答率
プロンプト別のブランド出現回答率

プロンプト単位のブランド出現回答率は最も高いスマホ推奨プロンプトで99.84%に達する一方、ゲーミングPC購入検討プロンプトでは88.40%まで下がり、11.44%の差があります。

上位10件のプロンプトを掲載します(全34件中)。

プロンプト対象領域ブランド出現回答率
おすすめのスマホをおしえて!スマホ99.84%
おすすめのドラム式洗濯機をおしえて!生活家電99.38%
おすすめのポータブル電源をおしえて!電源・ガジェット99.30%
おすすめのバリカンをおしえて!小型家電99.30%
スマホを購入しようと思っています。おすすめを教えて!スマホ99.27%
おすすめの髭剃りをおしえて!小型家電99.22%
おすすめのエアコンをおしえて!季節・空調家電99.22%
おすすめのサーキュレーターをおしえて!季節・空調家電99.07%
おすすめのモバイルバッテリーをおしえて!電源・ガジェット98.97%
モバイルバッテリーを購入しようと思っています。おすすめを教えて!電源・ガジェット98.92%

同じ製品カテゴリでも、シンプルな「おすすめを教えて」型のプロンプトと「購入しようと思っています」という購入検討型のプロンプトでは、ブランド出現回答率に差が見られます。

例えば洗濯機は「おすすめの洗濯機をおしえて!」で97.91%、「洗濯機を購入しようと思っています」で92.24%と5.67%の差があり、掃除機では98.75%と91.00%で7.75%の差があります。

購入検討型のプロンプトでは、AIが購入時の比較ポイントや選び方の説明に回答の多くを割く傾向があり、その分だけ具体的なブランド名の言及が相対的に減っていると考えられます。

また、PC・ゲーミング領域のプロンプトは4件とも88.40%〜95.49%の範囲にあり、全34プロンプトの中でもブランド出現回答率が低いグループにまとまっています。

ゲーミングPCや性能重視の製品では、AIがスペックや選定基準の説明を優先し、特定ブランド名への言及が他カテゴリより控えめになる傾向があると考えられます。

このため、購入検討型のプロンプトやPC・ゲーミング領域のように出現率が相対的に低い領域では、AIが自発的にブランド名を出す機会が少ない分、コンテンツ側での明示的な言及・引用獲得に取り組む余地が大きいと考えられます。

調査からわかる考察

今回の調査では、生成AIの家電・ガジェット関連の回答の96.57%に具体的なブランド名が含まれており、この領域ではAIの回答に名前が挙がること自体はほぼ前提条件になっていると考えられます。

そのうえで、1位ブランドが全回答の51.08%を占め、2位との差が15.76%に達している点は、上位ブランドへの集中がかなり明確な形で表れていることを示しています。

上位を占めたのは総合家電メーカーで、洗濯機・冷蔵庫・エアコン・電子レンジといった複数の家電カテゴリを横断して名前が挙がることが、回答出現数の積み上げにつながっていると考えられます。

そのため、特定の家電カテゴリで一定の評価を得ているブランドであっても、隣接カテゴリでのAIからの言及が少なければ、総合家電メーカーほどの露出量には届きにくい可能性があります。

自社の主力カテゴリに閉じずに、関連する周辺カテゴリの製品情報・レビュー・比較コンテンツも充実させることで、AIが複数カテゴリにまたがって自社ブランドを想起しやすくなる効果が期待できます。

AIモデル別では8モデル中7モデルで最多ブランドが共通していた一方、Copilotだけは異なるブランドが最多となり、ブランド出現回答率100.00%と検出ブランド数73という特徴も見られました。

これは、特定のAIモデルが特定ブランドに偏って言及する場合があることを示しており、単一モデルの結果だけで自社の露出状況を判断すると、実態を見誤るおそれがあります。

GEO/AIO対策の効果測定では、複数のAIモデルを横断してブランドの出現状況を確認し、モデルごとの偏りを把握したうえで施策の優先順位を検討することが望ましいと考えられます。

またプロンプト別の分析では、購入検討型のプロンプトやPC・ゲーミング領域でブランド出現回答率が相対的に低いことがわかりました。

これらの領域はAIが自発的にブランド名を出す度合いが低い分、比較記事や製品ページ側で明示的にブランド名・型番を打ち出すコンテンツを強化することで、AIからの引用・言及を得やすくなる可能性があります。

総じて、家電・ガジェット業界においては、上位ブランドへの集中と、モデル・プロンプトによる出現傾向のばらつきが同時に存在しており、自社の立ち位置を正しく把握するには集計データ全体だけでなくモデル別・プロンプト別の内訳まで確認することが重要だと考えられます。

調査概要

  • 調査テーマ: 家電・ガジェット業界のブランドランキング
  • 調査期間: 2026年4月21日〜2026年7月11日
  • 対象プロンプト数: 34件(季節・空調家電8件、生活家電8件、PC・ゲーミング4件、小型家電4件、電源・ガジェット4件、オーディオ2件、キッチン家電2件、スマホ2件)
  • 分析対象回答数: 40,930件
  • ブランド出現回答数: 39,527件(96.57%)
  • 検出ブランド数: 81
  • 主な分析指標: ブランド別回答出現数、ブランド別回答出現シェア、カテゴリ別構成、AIモデル別ブランド構成、プロンプト別ブランド構成
  • 調査主体: Optyino.ai
  • 使用データ: Optyino.ai上のAI回答ログ

注記

※本調査は、家電・ガジェット製品カテゴリに関する34件のプロンプトに対する回答のみを集計対象としています。

※物流会社、倉庫、配送設置会社、データ復旧業者、賃貸、教材サービスなどは製品ブランドの実態を歪めるため対象外としています。

※ブランド出現の主指標は、AI回答本文中に具体的なブランド名が検出された回答数です。1件の回答に複数ブランドが出現する場合、それぞれのブランドに1回答として加算しているため、ブランド別・カテゴリ別のシェア合計は100%を超える場合があります。

※ブランド検出は辞書ベースで行っており、略称・英字表記・日本語表記・代表シリーズ名などのゆれをできる限り吸収していますが、辞書に登録のないブランドや想定外の表記ゆれは検出できない場合があります。

※本文中の「ChatGPT」「Claude」「Gemini」「Grok」「Perplexity」「Copilot」「Google AIモード」「Google AI Overview」は、分析上ではそれぞれ「gpt-5.2」「claude-sonnet-4-5」「gemini-2.5-flash」「grok-4」「sonar-pro」「bing-copilot」「google-ai-mode」「google-ai-overview」というモデルのデータに対応します。

※本記事の内容は情報収集・分析を実施した時点のものであり、公開時点では状況が変化している、または情報が古くなっている可能性があります。

※本調査は生成AIのAPI等を通じて取得した回答データを分析したものであり、実際のユーザー体験・検索結果とは異なる場合があります。

※数値は調査時点のものであり、AIモデルのアップデート等により変動する可能性があります。

Optyino.aiとは

AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツール。

ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。

表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

会社概要

  • 会社名: 株式会社Wallabee
  • 所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
  • 事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援
  • サービス: https://optyino.ai
  • URL: https://wallabee.co.jp/
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