Google検索で繰り返し1位のサイトの65.6%は、複数の生成AIにも引用される?
1,360件のAI回答を分析。検索で安定して1位を獲得するサイトほど、複数の生成AIから共通して引用される傾向が明らかに

Optyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォームであり、そこに蓄積されたAI回答ログをもとに、Google検索で繰り返し1位になるサイトが複数の生成AIモデルからも共通して引用されるのかを分析しました。
本調査では、「保険相談をするのに、おすすめの場所ってどこですか?」「小学生におすすめの通信教育を教えて」「セブ島に留学したいときにおすすめのエージェントを教えて」など、金融・保険や住宅、通信教育、留学、家計管理まで16領域にわたる「おすすめ」系プロンプト48件を対象に、2026年7月7日から2026年7月10日までに取得されたAI回答1,360件を分析しました。
調査サマリー
今回の分析対象は、Google検索の自然検索結果で1位になったサイトです。
異なるプロンプト日で2回以上検索1位になったサイトを「反復1位サイト」、1回だけ1位になったサイトを「単発1位サイト」と呼びます。
集計対象となった1位サイトイベント714件、ユニーク1位サイト270サイトのうち、反復1位サイトは122サイト(反復1位サイト率45.2%)でした。
この122サイトのうち80サイト(65.6%)は、検索1位の文脈で2モデル以上の生成AIから引用されていました。
また、同一プロンプト・同日の1位サイトを2モデル以上のAIが引用した状態を「共通引用」と呼びます。
共通引用率は反復1位サイトで53.0%、単発1位サイトで17.6%となり、両者には35.4%の差がありました。
1位回数と1イベントあたりの平均引用モデル数の間には、Spearman順位相関係数(2つの数値の順位同士の相関の強さを0から1の範囲で示す指標)で0.53という中程度の正の相関も確認されています。
1位回数を頻度帯別に分けるとこの傾向はさらに明確になり、単発1位サイトでは2モデル以上に引用された割合が17.6%だったのに対し、11回以上検索1位になった12サイトでは100.0%に達し、共通引用率も70.4%まで上昇しました。
AIモデル別では、Grokが反復1位サイトの38.9%を引用した一方、単発1位サイトへの引用率は8.4%にとどまり、8モデル中で反復と単発の引用率の差が最も大きくなりました。
また、16の対象領域別では、通信教育・教材の共通引用率が71.2%と最も高く、物流・アウトソースは8.2%と最も低いなど、領域による差も大きいことがわかりました。
調査の背景
生成AIの回答に自社の情報が引用されるかどうかは、AI検索時代における新たなブランド露出の指標として注目されています。
一方で、AIモデルごとに参照する情報源や回答の作り方には違いがあり、あるモデルに引用されたサイトが別のモデルにも同じように引用されるとは限りません。
Google検索で繰り返し1位に表示されるサイトは、従来のSEOにおいて権威性・信頼性の高いサイトとみなされてきましたが、この「検索での安定した強さ」が、モデルの違いを超えて複数のAIから共通して選ばれる強さにもつながっているのかどうかは、これまで十分に検証されていませんでした。
そこでOptyino.aiは、同一プロンプト・同日のGoogle検索1位サイトと、複数の生成AIモデルの回答に含まれる引用URLを突き合わせ、検索1位の反復と複数モデルからの共通引用の関係を調査しました。
主な調査結果
反復1位サイト122のうち80サイト(65.6%)が複数AIモデルからも引用

検索で2回以上1位になった反復1位サイトは122サイトあり、このうち80サイト(65.6%)が、検索1位の文脈で2モデル以上の生成AIから引用されていました。
残る42サイト(34.4%)は、検索では複数回1位になっているものの、AIからの引用は1モデル以下、またはまったく引用されていませんでした。
集計対象のユニークな1位サイト270サイト全体のうち、反復1位サイトの比率は45.2%(122サイト)で、残り148サイトは1回だけ検索1位になった単発1位サイトです。
反復1位サイトの65.6%が複数モデルに共通して引用されている一方、残り34.4%は検索での安定した強さがAIの引用には結びついていないことになり、検索順位の高さだけでは複数のAIモデルからの引用を保証しないことがうかがえます。
同一日の共通引用率は反復1位53.0%、単発1位は17.6%にとどまる

同一プロンプト・同日の1位サイトが2モデル以上のAIに共通して引用された割合は、反復1位サイトで53.0%だったのに対し、単発1位サイトでは17.6%にとどまり、両者には35.4%の差がありました。
1イベントあたりの平均引用モデル数で見ても、反復1位イベントは2.18モデル、単発1位イベントは0.68モデルと約3倍の差があります。
単発1位イベント数は148件で、そのうち複数モデルに共通引用されたのは26件にとどまりました。
検索で1位になった実績が1回だけのサイトは、AIにとって参照する根拠として選ばれにくく、複数のAIモデルが同じサイトに行き着く可能性も低いと考えられます。
1位回数が増えるほど共通引用率は上昇、11回以上の帯は全サイトが2モデル以上に引用

1位頻度帯別に見ると、2モデル以上に引用されたサイトの割合は単発の17.6%から11回以上の100.0%まで、頻度が上がるにつれて一貫して上昇しています。
| 1位頻度帯 | サイト数 | 2モデル以上引用サイト率 |
|---|---|---|
| 1回(単発) | 148 | 17.6% |
| 2-3回 | 68 | 54.4% |
| 4-5回 | 23 | 65.2% |
| 6-10回 | 19 | 84.2% |
| 11回以上 | 12 | 100.0% |
この上昇はサイト数が148→68→23→19→12と少なくなる高頻度側でも途切れず、頻度帯が上がるほど傾向が一貫して強まっています。
同時に、1イベントあたりの平均引用モデル数も単発の0.68から11回以上の2.72まで拡大しており、1位回数と平均引用モデル数のSpearman順位相関係数は0.53と中程度の正の相関を示しています。
ただし、この関連は検索1位の反復と複数AIからの共通引用が同時に起きやすいことを示すものであり、どちらが原因でどちらが結果かを直接示すものではない点には注意が必要です。
Grokは反復1位サイトの38.9%を引用、単発1位はわずか8.4%

反復1位サイトと単発1位サイトの引用率の差を比較すると、Grokが30.5%(反復38.9%、単発8.4%)と8モデル中で最も大きくなりました。
| AIモデル | 反復1位サイト引用率 | 単発1位サイト引用率 | 反復-単発の差 |
|---|---|---|---|
| Grok | 38.9% | 8.4% | 30.5% |
| ChatGPT | 43.3% | 15.5% | 27.8% |
| Google AIモード | 38.2% | 11.5% | 26.7% |
| Gemini | 39.3% | 12.8% | 26.5% |
| Google AI Overview | 20.3% | 7.6% | 12.7% |
| Claude | 16.8% | 5.6% | 11.2% |
| Copilot | 20.1% | 9.3% | 10.8% |
| Perplexity | 14.8% | 6.5% | 8.3% |
反復1位サイトへの引用率が高いモデルはChatGPT(43.3%)、Gemini(39.3%)、Grok(38.9%)、Google AIモード(38.2%)で、いずれも3割後半から4割台に達しています。
一方、Claude(16.8%)とPerplexity(14.8%)は反復1位サイトへの引用率自体が8モデル中で最も低く、単発1位サイトへの引用率も5〜7%程度にとどまりました。
検索結果をどの程度強く参照するかはモデルによって設計が異なるため、検索連携が強いモデルほど検索で繰り返し1位になるサイトを引用しやすい可能性があります。
対象領域別の共通引用率に大きな差、通信教育・教材は71.2%、物流・アウトソースは8.2%

16の対象領域のうち、複数モデル共通引用率が最も高いのは通信教育・教材の71.2%、最も低いのは物流・アウトソースの8.2%でした。
| 対象領域 | 1位イベント数 | 複数モデル共通引用イベント率 |
|---|---|---|
| 通信教育・教材 | 73 | 71.2% |
| 生活サービス | 31 | 67.7% |
| 家計・資産管理アプリ | 62 | 64.5% |
| 住宅・ハウスメーカー | 40 | 60.0% |
| 留学 | 25 | 60.0% |
| デジタルマーケティング | 7 | 57.1% |
| SaaS・経営管理 | 16 | 56.3% |
| 住宅・エネルギー | 16 | 56.3% |
| 大学受験・予備校 | 63 | 49.2% |
| 金融・保険 | 139 | 44.6% |
| 旅行用品 | 31 | 32.3% |
| 中学受験・学習塾 | 32 | 31.3% |
| 物流・国際輸送 | 50 | 30.0% |
| AI教育 | 65 | 29.2% |
| 物流・アウトソース | 49 | 8.2% |
| 物流・調達 | 15 | 6.7% |
通信教育・教材(1位イベント数73件)や生活サービス(同31件)、家計・資産管理アプリ(同62件)など、消費者向けで比較的知名度の高いサービスが並ぶ領域では共通引用率が60%を超えています。
一方、物流・アウトソース(同49件)や物流・調達(同15件)のようなBtoB色の強い専門領域では共通引用率が10%未満にとどまり、AIモデルごとに参照する情報源が分散している可能性があります。
ただし、デジタルマーケティング(同7件)や物流・調達(同15件)のようにイベント数が少ない領域は、数件の結果で率が大きく振れやすいため、数値の解釈には注意が必要です。
調査からわかる考察
今回の調査から、Google検索で繰り返し1位になる反復1位サイトは、単発1位サイトに比べて複数の生成AIモデルから共通して引用されやすい傾向があることがわかりました。
反復1位サイト122サイトのうち65.6%が2モデル以上に引用され、共通引用率も反復1位53.0%に対し単発1位17.6%と35.4%の差があり、1位回数と平均引用モデル数のSpearman順位相関係数も0.53と中程度の正の相関を示しています。
ただしこの関連は統計的な相関であり因果関係を示すものではなく、反復1位サイトの34.4%は複数モデルからの引用に結びついていないことから、検索順位対策だけに依存せず、AIが根拠として使いやすい比較軸・数値・更新日の明示や第三者評価を通じたブランド権威性の積み上げを並行して進めることが有効だと考えられます。
AIモデル別では、ChatGPT・Gemini・Grok・Google AIモードは反復1位サイトへの引用率が3割後半から4割台に達する一方、ClaudeとPerplexityは2割未満にとどまっており、検索連携が弱いモデルに向けては比較記事や第三者のレビューサイトなど検索順位以外の引用経路を検討する余地があります。
対象領域別では通信教育・教材や家計・資産管理アプリのような消費者向け領域で共通引用率が高く、物流・アウトソースのようなBtoB色の強い専門領域では低いため、自社の事業領域がBtoB寄りの場合はAIモデルごとの引用傾向を個別に確認し、モデルごとに異なる情報源への露出を狙う施策が必要になると考えられます。
調査概要
- 調査テーマ: Google検索で繰り返し1位になるサイトは、複数の生成AIモデルから共通して引用されるか
- 調査期間: 2026年7月7日〜2026年7月10日(AI回答データとGoogle検索結果データの回答ID・日付が一致した4日間)
- 対象プロンプト: 48件(金融・保険、住宅・ハウスメーカー、家計簿アプリ、通信教育、留学など16領域の「おすすめ」系質問)
- 分析対象AIモデル: 8種(ChatGPT、Gemini、Claude、Grok、Perplexity、Google AIモード、Google AI Overview、Copilot)
- 分析対象回答数: 1,360件
- 集計対象の1位サイトイベント数: 714件(ユニーク1位サイト270サイト、うち反復1位サイト122サイト)
- 主な分析指標: 反復1位サイト率、2モデル以上引用サイト率、複数モデル共通引用率、1位頻度帯別集計、AIモデル別引用率、Spearman順位相関係数
注記
※分析対象は、GPT用の回答データ・複数モデル用の回答データ・Google検索結果データの回答IDと日付が一致した2026年7月7日〜7月10日の4日間です。SERPデータのみ取得できた7月6日、AI回答データのみ取得できた7月11日は対象外とし、日付をずらした推定結合は行っていません。
※「反復1位サイト」は、www等のサブドメインを統合した単位で、異なるプロンプト日で2回以上検索1位になったサイトを指します。「共通引用」は、同一プロンプト・同日の検索1位サイトを、その時点で利用可能なAI回答のうち2モデル以上が引用した状態を指します。
※検索1位の反復と複数AIモデルからの共通引用の間には統計的な関連が見られますが、この関連は因果関係を示すものではありません。サイトの知名度、ブランドの権威性、掲載情報量など、他の要因が両方に影響している可能性があります。
※本文中の「ChatGPT」「Gemini」「Claude」「Grok」「Perplexity」は、分析上ではそれぞれ「gpt-5.2」「gemini-2.5-flash」「claude-sonnet-4-5」「grok-4」「sonar-pro」というモデルのデータに対応します。「Google AIモード」「Google AI Overview」「Copilot」は、分析上のモデル名(google-ai-mode、google-ai-overview、bing-copilot)と同じ表記を使用しています。
※本記事の内容は情報収集・分析を実施した時点のものであり、公開時点では状況が変化している、または情報が古くなっている可能性があります。
※本調査は生成AIのAPI等を通じて取得した回答データを分析したものであり、実際のユーザー体験・検索結果とは異なる場合があります。
※数値は調査時点のものであり、AIモデルのアップデート等により変動する可能性があります。
Optyino.aiとは
AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツール。
ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。
表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。
- サービスURL: https://optyino.ai
会社概要
- 会社名: 株式会社Wallabee
- 所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
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