生成AIが引用する旅行サイトの72.93%は予約対応サイト

約4.8万件の引用URL分析による、旅行サイト・予約導線・引用構造の可視化

生成AIが引用する旅行サイトの72.93%は予約対応サイト

Optyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォームであり、そこに蓄積されたAI回答ログをもとに、生成AIが旅行関連の質問にどのようなサイトを引用しているかを分析しました。

本調査では、「Mt Fuji day trip from Tokyo bullet train」「Kyoto private tour guide Gion geisha district」「Shirakawa-go winter light up tour 2026 booking」など、富士山・京都・白川郷といった日本の観光地について日本語・英語・中国語で尋ねた旅行関連プロンプト4件を対象に、2026年1月12日から2026年7月18日までに取得されたAI回答4,624件を分析しました。

調査サマリー

Optyino.aiが分析した旅行関連のAI回答4,624件のうち、4,391件(94.96%)で旅行系サイトが1件以上引用されていました。

引用URL全体では、同一回答内の重複を除いて集計対象とした47,882件のうち、32,740件(68.38%)を旅行系サイトが占め、残り31.62%は旅行系以外の一般サイトやプラットフォームでした。

さらに旅行系サイトの引用URL32,740件のうち23,877件(72.93%)は予約可・一部予約可のサイトで、予約に対応していない情報中心サイトの引用は27.07%にとどまりました。

旅行サイト総合ランキングでは、GetYourGuideが引用URL数3,277件・旅行サイト内シェア10.01%で1位となり、Klook(2,809件・8.58%)、Tripadvisor(2,257件・6.89%)が続きました。

370の旅行系サイトのうち、上位15サイトだけで旅行サイト引用URLの57.2%(18,743件)を占め、残り355サイトの引用は42.8%にとどまり、上位15サイトへの引用集中が見られました。

AIモデル別に見ると、引用URLに占める旅行系サイトの割合はGeminiが94.51%と最も高く、Perplexityは44.74%と最も低く、2倍以上の差がありました。

一方で、旅行系サイト引用のうち予約可能サイトが占める割合はPerplexityが84.08%と最も高く、ChatGPTは55.49%と最も低いという、旅行URL構成比の傾向とは逆の結果になりました。

調査の背景

生成AIを使った検索は、旅行の計画段階でも急速に広がっています。

「京都でおすすめのプライベートツアーは?」「富士山日帰りツアーの予約方法は?」といった質問に対して、AIが特定のOTA(オンライン旅行代理店)や観光情報サイトを引用しながら回答するケースが増えており、どのサイトが引用されるかは旅行事業者の集客に直結する重要な指標になりつつあります。

しかし、AIが実際にどの程度旅行系サイトを引用しているのか、引用されるのは情報サイトなのか予約サイトなのか、AIモデルによって傾向が異なるのかといった実態は、これまで十分に可視化されてきませんでした。

そこでOptyino.aiは、富士山・京都・白川郷など日本の主要な観光地に関する複数言語のプロンプトを用いてAI回答を収集し、旅行系サイトの引用実態を定量的に分析しました。

主な調査結果

生成AIの旅行関連回答、95.0%が旅行サイトを引用 引用URL全体でも約68%を旅行系が占有

旅行系サイトの引用回答率と引用URL構成比
旅行系サイトの引用回答率と引用URL構成比

分析対象となった旅行関連のAI回答4,624件のうち、4,391件(94.96%)で旅行系サイトが1件以上引用されていました。

また、集計対象とした引用URL47,882件のうち、32,740件(68.38%)が旅行系サイトの引用URLでした。

残り31.62%は、比較サイトやニュースメディア、SNSなど旅行系以外の一般サイトやプラットフォームの引用です。

旅行に関する質問であっても、AIの回答が引用する情報源の31.62%は旅行専門ではないサイトだという点は、旅行事業者にとって見落としやすいポイントだと考えられます。

旅行系サイトの引用回答率が94.96%と高い水準にある一方で、引用URL全体に占める旅行系サイトの構成比が68.38%にとどまっている点は、多くの回答が旅行系サイトと一般サイトを併用して引用していることを示唆しています。

旅行事業者がAIの回答内で選ばれる機会を増やすには、旅行専門メディアやOTAへの掲載だけでなく、比較サイトやニュース記事など旅行系以外の情報源にも露出を広げる余地があると考えられます。

旅行サイト引用の72.9%は「予約可能」サイト OTA・体験予約カテゴリが31%で最大

カテゴリ別の引用URL構成比
カテゴリ別の引用URL構成比

旅行系サイトの引用URL32,740件のうち、23,877件(72.93%)は予約可・一部予約可のサイトで、情報中心のサイトは27.07%にとどまりました。

カテゴリ別に見ると、OTA・体験予約カテゴリが10,161件(31.04%)で最も多く引用され、次いで旅行情報メディアが5,775件(17.64%)、現地ツアー・ガイドが4,504件(13.76%)と続きます。

上位3カテゴリだけで旅行系サイト引用URLの62.4%を占めており、AIの回答は特定の数カテゴリに集中して引用する傾向があります。

以下、旅行比較・口コミが2,377件(7.26%)、旅行情報・予約が2,162件(6.60%)、交通・旅行商品が2,086件(6.37%)と続きました。

OTA・体験予約カテゴリが最大勢力である背景には、旅行系サイトの引用URLの72.93%が予約可能なサイトだったという結果と同様、AIが単なる情報提供だけでなく、実際の予約導線につながるサイトを優先的に引用している可能性があります。

旅行事業者がAI経由での流入を狙うのであれば、観光情報の発信にとどまらず、サイト上で予約や体験の申込みが完結できる導線を用意することが、引用されやすさに直結する可能性があります。

旅行サイト総合ランキング1位はGetYourGuide、2位Klook、3位Tripadvisor 上位15サイトに引用の57.2%が集中

旅行サイト総合ランキング上位10サイト
旅行サイト総合ランキング上位10サイト

旅行サイト総合ランキングでは、GetYourGuideが引用URL数3,277件・旅行サイト内シェア10.01%で1位となりました。

順位サイト旅行サイト内シェア回答引用率
1GetYourGuide10.01%42.19%
2Klook8.58%43.01%
3Tripadvisor6.89%31.10%
4Viator6.47%35.64%
5Japan Experience3.66%24.72%
6Japan Guide2.71%18.97%
7Kyoto Machiya Inn2.45%17.30%
8Inside Kyoto2.35%15.25%
9Travel Classroom2.27%15.25%
10ToursByLocals2.25%15.27%

「旅行サイト内シェア」は旅行系サイト引用URL全体(32,740件)に占める割合、「回答引用率」はそのサイトを1件以上引用した回答が分析対象の全回答4,624件に占める割合です。

370の旅行系サイトのうち、表の上位10サイトだけで旅行系サイト引用URLの47.65%を占め、11位から15位までを含めた上位15サイトでは57.2%(18,743件)に達します。

上位15サイトで旅行系サイト引用URLの57.2%を占める一方、残り355サイトの引用は42.8%にとどまり、少数の大手OTA・情報サイトへの引用集中と、多数の中小サイトへの分散が同時に見られます。

1位のGetYourGuideと2位のKlookはいずれもOTA・体験予約カテゴリのサイトで、旅行比較サイトのTripadvisorが3位につけるなど、上位は予約機能を持つサイトと情報サイトが混在しています。

新規に旅行系コンテンツを展開する事業者にとっては、上位の大手サイトと同じ土俵で引用数を競うのではなく、Kyoto Machiya InnやTravel Classroomのように特定エリア・カテゴリに特化したサイトが上位15位以内に複数含まれている点から、専門特化型のサイト設計でも引用機会を獲得できる可能性が示唆されます。

Geminiは旅行系サイトを94.5%引用、Perplexityは44.7%にとどまりAIモデルで大きな差

AIモデル別の旅行URL構成比・予約系比率
AIモデル別の旅行URL構成比・予約系比率

旅行URL構成比(各AIモデルが引用した全URLのうち旅行系サイトが占める割合)は、Geminiが94.51%と最も高く、Perplexityは44.74%と最も低くなりました。

AIモデル旅行URL構成比旅行サイト内予約系比率
Google AIモード77.19%76.55%
Gemini94.51%72.84%
Perplexity44.74%84.08%
Claude48.79%69.89%
Copilot92.06%61.47%
Grok49.46%75.93%
ChatGPT81.75%55.49%
Google AI Overview85.06%82.33%

「旅行サイト内予約系比率」は旅行系サイト引用URLのうち予約可・一部予約可サイトが占める割合です。

旅行URL構成比が最も高いGeminiと最も低いPerplexityでは、同じ旅行関連プロンプトに対しても2倍以上の差があり、モデルによって旅行系サイトへの依存度が大きく異なることが分かります。

一方、旅行サイト内予約系比率で見ると、Perplexityが84.08%と最も高く、旅行URL構成比の低さとは対照的に、引用した旅行系サイトの大半が予約可能サイトである傾向があります。

逆にChatGPTは旅行URL構成比が81.75%と比較的高い一方で、旅行サイト内予約系比率は55.49%と8モデル中最も低く、情報サイトも幅広く引用する傾向があります。

旅行事業者がAI経由の流入を狙う場合、どのAIモデルを重視するかによって、予約導線を強化すべきか、情報コンテンツを充実させるべきかの優先順位が変わってくる可能性があります。

「予約」の意図が強いプロンプトほど、引用される予約サイトの比率は下がる逆転現象

プロンプト別の旅行URL構成比・予約系比率
プロンプト別の旅行URL構成比・予約系比率

白川郷ライトアップ予約に関するプロンプトは旅行URL構成比が4件中最高の71.27%だった一方、旅行サイト内予約系比率は4件中最低の52.87%でした。

対象領域旅行URL構成比旅行サイト内予約系比率
富士山日帰り・交通65.73%67.39%
京都プライベートツアー68.76%85.09%
京都プライベートツアー(中国語)68.30%83.80%
白川郷ライトアップ予約71.27%52.87%

「booking」という予約の意図を明示した白川郷ライトアップ予約のプロンプトでは、旅行系サイトが引用されやすい一方で、実際に引用されたサイトの半数近くは予約に対応していない情報サイトや観光公式サイトでした。

一方、明確な予約語句を含まない京都プライベートツアーのプロンプトでは、旅行サイト内予約系比率が85.09%と4件中最も高く、予約意図の強さと実際に引用されるサイトの予約可否は必ずしも比例しない結果になりました。

この背景には、白川郷のような地域性の強いイベント予約では公式観光サイトや地域情報サイトが強く引用される一方、京都のプライベートツアーのような体験型サービスではOTAや現地ツアー予約サイトが優先的に引用されやすいという、観光ジャンルごとの引用構造の違いがあると考えられます。

「予約」というキーワードを含むタイトルやコンテンツを用意するだけでなく、対象とする観光ジャンル・地域特性に応じて、公式情報サイトとOTAのどちらへの露出を優先すべきかを見極める必要があると考えられます。

調査からわかる考察

今回の調査全体を通じて、旅行関連のAI回答は高い確率で旅行系サイトを引用するものの、引用元の31.62%は旅行系以外のサイトであり、また旅行系サイトの引用の中でも予約可能サイトが72.93%、情報中心サイトが27.07%を占めるという、複数のレイヤーで情報源が分散する構造が明らかになりました。

特に、引用が上位15サイトに集中する寡占的な構造がありながら、残り355サイトにも一定の引用が分散している点は、大手OTAだけでなく特定エリアやテーマに特化した中小サイトにも引用機会が存在することを示しています。

また、AIモデルによって旅行系サイトへの依存度や予約系比率が大きく異なる点は、旅行事業者が単一のAIモデルの挙動を基準に対策を立てるべきではないことを示唆しています。

複数のAIモデルでの引用状況を横断的に把握したうえで、予約導線の強化を優先すべきか、情報コンテンツの充実を優先すべきかを判断することが重要だと考えられます。

さらに、プロンプトの予約意図の強さと実際に引用されるサイトの予約可否が必ずしも一致しないという結果は、旅行事業者が「予約」を訴求するコンテンツを作るだけでは不十分である可能性を示しています。

対象とする観光ジャンルや地域特性に応じて、公式情報の充実と予約導線の整備のどちらをどの程度重視すべきかを見極めたうえで、コンテンツと予約機能の両輪を整備することが、AI経由での引用獲得につながると考えられます。

調査概要

  • 調査主体: Optyino.ai
  • 調査テーマ: AI検索で最も引用される旅行予約サイト(旅行サイト含む)ランキング
  • 調査期間: 2026年1月12日〜2026年7月18日
  • 対象プロンプト: 4件(富士山日帰り・交通、京都プライベートツアー、京都プライベートツアー(中国語)、白川郷ライトアップ予約)
  • 対象AIモデル: 8モデル(Google AIモード、Gemini、Perplexity、Claude、Copilot、Grok、ChatGPT、Google AI Overview)
  • 分析対象回答数: 4,624件
  • 集計対象引用URL数: 47,882件
  • 旅行系サイト引用URL数: 32,740件(370サイト)
  • 予約系サイト引用URL数: 23,877件(145サイト)

注記

※分析対象は、対象4プロンプトについて正常に取得できたAI回答のみです。

※引用URLは、同一回答内で同じURLが重複した場合は1件に統合して集計しています。

※旅行サイト総合ランキングは、旅行予約、現地ツアー、旅行情報、交通・旅行商品、観光公式、宿泊関連の専門サイトを対象としています。

※予約系サイトは、予約区分が「予約可」または「一部予約可」のサイトを指し、情報中心サイトは含みません。

※Google、YouTube、Facebook、Instagram、Reddit、Wikipediaなどの汎用プラットフォームは、旅行系サイトの集計対象から除外しています。

※Geminiの回答に含まれる中継URL(vertexaisearch.cloud.google.com)は、参照先サイトが明確に判別できる場合に限り、推定した参照先サイトとして集計に含めています。

※元のページURL自体は特定できません。

※「引用URL数」は同一回答内のURL単位の件数、「引用回答数」はそのサイトを1回以上引用した回答の件数です。

※同一回答で同じサイトの複数ページを引用した場合、引用URL数は複数件になりますが、引用回答数は1件として数えます。

※サイトの分類は、ドメインと旅行関連の語句をもとにしたルールに基づいて判定しており、分類できなかったドメインはランキングの対象から除外しています。

※本分析は引用頻度を示すものであり、予約件数、売上、市場シェア、AI回答の評価や因果関係を直接示すものではありません。

※本文中の「Google AIモード」「Gemini」「Perplexity」「Claude」「Copilot」「Grok」「ChatGPT」「Google AI Overview」は、分析上ではそれぞれ「google-ai-mode」「gemini-2.5-flash」「sonar-pro」「claude-sonnet-4-5」「bing-copilot」「grok-4」「gpt-5.2」「google-ai-overview」というモデルのデータに対応します。

※本記事の内容は情報収集・分析を実施した時点のものであり、公開時点では状況が変化している、または情報が古くなっている可能性があります。

※本調査は生成AIのAPI等を通じて取得した回答データを分析したものであり、実際のユーザー体験・検索結果とは異なる場合があります。

※数値は調査時点のものであり、AIモデルのアップデート等により変動する可能性があります。

Optyino.aiとは

AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツール。

ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。

表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

会社概要

  • 会社名: 株式会社Wallabee
  • 所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
  • 事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援
  • サービス: https://optyino.ai
  • URL: https://wallabee.co.jp/
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